2025年4月14日、ブルームバーグは、米製薬大手イーライリリーの肥満症治療薬「ゼップバウンド(Zepbound)」に関する新たな研究結果を報じました。この研究では、ゼップバウンドを3年間定期的に皮下注射した患者の多くが、減量効果を維持し、リバウンドが減量分の5%以下にとどまったことが示されました。
研究の概要
- 対象者:690人の肥満症患者
- 治療期間:3年間
- 結果:
- 平均して2年弱で最低体重に到達
- その後の1年半で体重が約3.7%リバウンド
- 最高用量15mgを投与された患者は、平均23%の体重減少を達成
- リバウンドを考慮すると、体重減少の割合は約19%

この研究結果は、2025年5月にスペインで開催される欧州肥満学会議で発表される予定です。
長期的な減量効果の意義
肥満症治療において、減量した体重を長期間維持することは大きな課題とされています。多くの治療法では、初期の減量効果が時間とともに薄れる傾向があります。しかし、今回の研究は、ゼップバウンドが長期的な減量効果を持続する可能性を示唆しています。
比較として、他の治療法では3年後に約13%の体重リバウンドが報告されている中、ゼップバウンドのリバウンド率は約3.7%と低く抑えられています。
ゼップバウンドとは?
ゼップバウンドは、GLP-1受容体作動薬であるチルゼパチド(Tirzepatide)を有効成分とする肥満症治療薬です。週1回の皮下注射で、食欲の抑制や血糖コントロール、内臓脂肪の減少をサポートします。2023年11月に米国FDAの承認を受け、肥満症治療に特化した製剤として注目を集めています。
当院でのゼップバウンド取り扱いについて
当院では、ゼップバウンドの取り扱いを開始しております。詳細な情報や料金は、以下のリンクよりご確認ください。
このように、ゼップバウンドは長期的な減量効果を持続する可能性が示されており、肥満症治療の新たな選択肢として期待されています。ご興味のある方は、ぜひ当院までお問い合わせください。
参考サイト:ブルームバーグ