ADHDは「Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder」の略で、日本語では「注意欠如・多動症」とよばれます。その特徴としては「ひとつのことに集中していられない不注意」「じっとしていることが苦手な多動性」「考えずに行動してしまう衝動性」などがあげられ、それが7歳以前から認められることが診断の要件です。また上記の特徴のうち、多動性は成長につれて自然に軽減してゆくことが多いことが知られています。
ADHD(注意欠陥・多動症)の症状
日常生活の場面での症状の現れ方を見てみましょう。
- 職場や学校では、会議中(授業中)落ち着かずそわそわしてしまう
- 仕事や課題の締め切りに間に合わないことが多い
- ケアレスミスが多い
- 金銭の管理が苦手
- 約束を忘れてしまう
- 人の話を集中して聞けない などです。
社会人になってからADHDの特徴で悩む方がいます
社会人としての厳しい状況の中で、人とのコミュニケーションがうまくとれなかったり、ケアレスミスが多く職場でトラブルになったり、計画的に物事をすすめることができず、仕事上困った経験をされている人が、意外と多くいらっしゃいます。
小児のときから実はADHDだったのが、幼少、思春期に過ごした環境の中ではとくに問題とはならず、大人になり社会に出て、困った状況に陥った際に適応障がいやうつ状態になって、専門医を受診して、実はADHDだったと診断される場合があるのです。その場合子どもの頃からの行動特徴の把握が重要なので、ご家族や身近な方の協力が欠かせません。