紫外線対策の基礎知識

美肌

紫外線は皮膚の老化を促進するため通常は避けるべきですが、通常の生活を送る中で、どうしても紫外線は避けれない状況です。
紫外線はメリットもある一方で、デメリットが多いことも実情です。そこで今回は、最低限知っておきたい紫外線の基礎知識を解説いたします。

【目次】
紫外線とは?
UV-AとUV-BとUV-Cとは?
紫外線が肌に与える影響
最後に

紫外線とは?

紫外線とは、光の波長が100nm~400nmと短い光線のことです。
紫外線の基本のおさらいは以前の記事まで

UV-AとUV-BとUV-Cとは?

紫外線は、UV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分けられます。

【UV-A】
波長が長いため皮膚の奥深くまで到達し、真皮にあるコラーゲンなどを破壊することで、たるみなどの原因となります。
また皮膚の弾力線維や膠原線維にダメージを与え、しわの原因となります。私たちが浴びている紫外線の90%以上はUV-Aと言われています。

【UV-B】
UV-Bは真皮までは到達せず、肌の表皮細胞を傷つけ炎症を起こして、シミや皮膚ガン、免疫力の低下、白内障などの原因となります。

【UV-C】
大気圏(オゾン層)などに全て吸収され、地表には届きません。

紫外線が肌に与える影響

肌の老化の80%は、紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)が原因です。
前述している通り、UVBの影響として、シミの原因が大きく関わってきます。またUVAはUVBと異なり、波長が長く、肌の深層(真皮)まで届きますので、UVAまでカバーできる日焼け止めを推奨しています。

日焼け止めのUV成分には、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類ございます。

「紫外線吸収剤」・・・紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変えることで紫外線が皮膚の細胞に浸透することを防ぐ。

「紫外線散乱剤」・・・紫外線を反射し、紫外線を散乱、反射させます。紫外線を肌表面で反射、散乱させて紫外線の影響を防ぐ。

日焼け止めの効果は製品毎に処方が異なるため、ご自身のライフスタイルに合わせた日焼け止めを選びましょう。
基本的にはどれもしっかり塗り直してあげること。これが日焼け止めの効果を持続させるために大切です。

最後に

紫外線はメリット、デメリットありますが、健康面でビタミンDを生成する効果もあります。
紫外線は、肌に対して=悪と考えられますが、紫外線の基礎知識を理解することで、上手に付き合うことが大切です。
紫外線の蓄積によってできてしまったシミなどの治療は、お近くの皮膚科、美容皮膚科への受診をオススメいたします。