肝斑とシミの見分け方とは?

シミ・そばかす

肝斑(かんぱん)の症状が一番出やすい年齢が、30~40代の女性に多く見られ、左右対称に現れる茶色をしたシミの一種です。肝斑は一般的なシミとは異なり非常にデリケートです。肝斑の見分け方や注意点について解説します。

▼【目次】
①肝斑とは?
②シミと肝斑の見分け方
③肝斑の治療方法
④肝斑の予防方法
⑤まとめ

①肝斑とは?

肝斑は女性に多いシミの1つです。30代~40代ほどに非常に多くみられます。妊娠中の女性や過度なストレス、ホルモンバランスの乱れなどにより、できやすいシミと言われています。

厄介なのが、原因がまだ明らかになっていません。原因の一つが女性ホルモンが関与しているのではないかとも考えられます。特に目尻や頬などには現れやすく、多くの女性を悩ますものとなっています。また男性には滅多にできないのも一つの特徴となります。

②シミと肝斑の見分け方

見極めるポイント
・特徴は、左右対称にほぼ同じ形・大きさで現れることが多いです。
・ほほ骨に沿って現れることが多く輪郭がはっきり現れる場合とぼんやりしている場合があります。

出やすい年齢
・30歳~40歳代が多く、出産を境に生じることが多いようです。
閉経後には目立ちにくくなる場合も多いようです。

初期症状
・初期の段階では頬骨の周辺に薄いシミのように現れます。そして徐々に両方の頬に広がっていきます。
・中期~後期には三日月のような眼の周りを中心として濃くなっていく傾向があります。
・まぶたの皮膚には発生しません。

注意点
・肝斑は自然と薄くなる場合はありますが、シミ(老人性色素斑)は通常は徐々に濃くなっていく傾向があります。

③ 肝斑の治療方法

肝斑の治療は難しくレーザーやトレチノインで濃く広がってしまう場合もあります。一般的にはトラネキサム酸、ビタミンC内服を続けていくのが無難です。

当院でも肝斑治療には内服薬での治療を推奨しております。トラネキサム酸は色素沈着抑制効果をもつ内服薬で、肝斑に効果を発揮してくれます。追加でビタミンC内服やハイドロキノンなどの外用剤を組み合わせることもオススメです。

・トラネキサム酸とは?
厚労省に認可された内服薬です。トラネキサム酸はとくに、「肝斑」に効果的です。トランサミンはメラニン色素生成と炎症を抑える作用があります。内服により、約1ヶ月ほどで効果が出始め、肝斑が徐々に改善していきます。

④肝斑の予防方法

紫外線対策
女性は特に紫外線対策はこころがけている方は多いと思いますが、30代以降はより気をつけましょう。肝斑、シミ、肌トラブルの予防に紫外線対策は欠かせません。今の時期ですとマスクをする機会が多いと思いますが、外出時は日焼け止め、日傘などでしっかり対策しましょう。

当院 院長監修のマスク対策記事も参考にしてください。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75034

肌への刺激
肌への刺激は肝斑にとって非常によくない要因です。肌への強い刺激も肝斑の1つの要因と考えられます。洗顔時やスキンケア、マッサージをする時は肌を強くこすらないよう気を付けるようにしましょう。

ストレスケア
肝斑は女性ホルモンに多く関係していると言われている為、スレレスの影響によるホルモンバランスの乱れにより肝斑が発生する要因にもなります。適度な運動や入浴、睡眠をしっかりとり自律神経を整え上手くストレスと付き合っていくことをこころがけてください。

まとめ

肝斑で一番重要なことは肝斑の症状がでた際に肝斑と診断を受ける事です。
自己判断により肝斑を見落とすケースだけは避けたいですね。

「ただのシミだと思って放置していた」
「左右非対称で肝斑だと思わなかった」など
ただのシミだと思っていた物が実は肝斑だった、など自己判断によりリスクに繋がります。

肝斑は、治療前の診断がとても重要になってきます。一般的なシミに効果のあるレーザーを肝斑に照射してしまうと悪化するケースもあります。そのため自己判断に身を委ねず、まずは医療機関に相談しましょう。当院では美容皮膚科に長く精通した院長が的確に診断し治療を行いますのでご安心ください。