GLP-1ダイエットは血糖値を下げるの?

GLP-1メディカルダイエット

今話題のGLP-1ダイエットでございますが、試してみたいが安全性に疑問を感じている方も中にはいらっしゃるかと思います。
当院でもGLP-1ダイエットにより低血糖になってしまうのでは?というご質問もいただきますので、この記事ではGLP-1ダイエットが血糖値にもたらす影響について皆様にお伝えしていきたいと思います。

そもそも血糖値とは?

血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。
食事中の炭水化物などが消化吸収されブドウ糖となり血液に入ります。
血糖の濃度が上昇すると、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きにより、ブドウ糖が身体の細胞に取り込まれ、エネルギー源として利用されます。余分なブドウ糖はグリコーゲンへ変換され血糖値を下げます。グリコーゲンは肝臓や筋肉に貯えられます。
血糖値が必要以上に低くなることを低血糖と呼び、血糖値が下がった際の血糖を上げようとする交感神経刺激ホルモンの作用でふるえや動悸の症状が起こり 脳へのエネルギー不足から意識低下や昏睡に至る場合があります。
一方、血糖値が高いまま下がらない状態が続くことを高血糖と呼びます。この状態が長く続くと血管が傷ついて動脈硬化を引き起こし、糖尿病など様々な病気を発症する危険が高まります。

なぜGLP-1注射をすると血糖値は下がるの?

「GLP-1」は小腸から分泌され、インスリンの分泌を促進する働きをもつホルモンです。
食事をとって血糖値が上がると小腸にある細胞からインスリン分泌を助ける作用のあるGLP-1が分泌され、膵臓からインスリンが分泌されます。
GLP-1には、インスリンを分泌させる作用のほかにも、血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑制します。
この2つの作用により血糖値が下がるという仕組みになっています。
インスリンが分泌されない、もしくは上手く作用せず血糖値が上がってしまう病気が糖尿病です。

GLP-1製剤は、低血糖を起こしにくく安全性が高い


GLP-1受容体作動薬は血糖値が高いときのみ、インスリンを分泌するように膵臓に働きかけますので、ほかの糖尿病薬と一緒に使用しない場合には低血糖が起きにくいのも特徴です。

まとめ

GLP-1ダイエットに使用されるGLP-1受容体作動薬は血糖値の高い時だけインスリン分泌を促しますので低血糖を起こしにくい安全性の高い製剤と言えるでしょう。

当院が処方する「サクセンダ」は、肥満治療のために食餌療法および運動療法の補助剤として米国食品医薬局(FDA)、ヨーロッパ医薬品許可当局(EMA)、 食品医薬品安全処(MFDS)の承認を受けた副作用が少ない安全な食欲抑制剤でございます。
血糖値が高いと糖尿病等の生活習慣病にもつながりますので普段の生活から気を付けたいところです。
プライベートクリニック恵比寿では、無料でカウンセリングも受けられますので、まずはお気軽にお問い合わせください。