シミ取りしたのに再発するってホント?気になる術後について

シミ・そばかす

「せっかくシミを取ったのに、また同じところから出てきた…」
という声をよく耳にしますが、なぜシミは再発してしまうのでしょうか?
この記事ではシミがなぜ再発するのか、そしてどのようなアフターケアが適切なのかをお伝えさせていただきます。

▼【目次】
① シミの治療にはどれほど時間がかかるのか?
②なぜシミが再発するのか?
③最適なアフターケアとは?
④まとめ

シミの治療にはどれほど時間がかかるのか?

シミの治療は、その種類や状態によって、治療方法や通院回数は異なります。
シミにはいくつかの種類が有り、ふつうの老人性色素斑(日光性色素斑、日光黒子)では、通常のレーザー治療により、1回の治療でほぼ取ることが出来ます。
しかし、数種類のシミが混在している場合は、数回の施術が必要になることもございます。

なぜシミが再発するのか?

シミの種類にもよりますが、レーザー照射後の治療部位にかさぶたができることがあります。
かさぶたが取れると、1週間程で肌の赤みが取れ、徐々に茶色くなってきます。これは炎症後色素沈着といわれるもので、レーザー照射により生じる熱で皮膚に炎症が起きるためであり、しみが再発しているわけではございません。色素沈着には個人差がありますので、中にはレーザーの照射前に比べて色が濃く見える方もいらっしゃいます。
色素沈着は6ヶ月~1年ほどで、自然に消えていきます。

最適なアフターケアとは?

摩擦・乾燥対策
レーザー照射後は肌も刺激を受けやすい状態にになっているため、色素沈着や傷跡が残りやすくなってしまう状態にあります。日常生活での摩擦には、十分注意が必要です。
メイクや洗顔の際に、肌を擦りすぎないよう気をつけましょう。
乾燥にも気をつけましょう。ダメージを受けた肌のターンオーバーを促すためには、お肌の潤いが不可欠です。
軟膏や保湿クリームで保湿を欠かさないようにしましょう。

紫外線対策
紫外線を浴び過ぎてしまうと、肌を守ろうとしてシミの元であるメラニンが増えてしまいます。
また、レーザー照射後はメラニンを生成するメラノサイトの動きも活発になりますのでシミが出来やすい状態になります。
紫外線対策を怠るといくら治療をしても色素沈着としてメラニンが残ったり、シミを悪化させたといったことが起きてしまいます。
そのため、治療後は日焼け止めを使用したり、日傘を差すなどの紫外線対策を忘れずに行いましょう。

外用剤

【ハイドロキノンクリーム 】
ハイドロキノンは、シミの原因であるメラニン色素の合成を阻害する働きがあり、日焼けやシミの原因になるメラニン色素を抑制する効果がとても高い成分です。 できてしまったシミを薄くする効果があるだけではなく、シミ予防効果もあります。
単独でもちろん効果を発揮しますが、レチノイン酸と併用することにより相乗効果が期待されます。
【トレチノインクリーム 】
トレチノインとはビタミンA誘導隊の一種で、皮膚の細胞サイクルを活発にさせます。
通常のターンオーバーは28日で細胞が入れ替りますが、そのサイクルを短縮する効果があります。また、ターンオーバのサイクルが短縮されることで、メラニン色素を排泄する効果もございます。

内服薬

【シナール 】
ビタミンCとパントテン酸を配合した複合ビタミン剤です。
病気、妊娠中または授乳中などでも使用できる安全性の高いお薬です。ビタミンCやパントテン酸が不足している場合の補給に用いられます。また、メラニン色素の形成を抑え、皮膚の色素沈着(シミなど)の改善にも用いられます。
【トラネキサム酸 】
トラネキサム酸は人工合成されたアミノ酸であり、シミの元となるメラニンを生成するメラノサイトの活動を抑制をすることで、シミをできにくくする効果が期待できます。
すでにニキビなど皮膚に炎症が起こった後に色素沈着をしてできてしまったシミに対しても、メラノサイトの活性化を抑制してくれるため、できているシミも薄くして、美白効果も期待できるといわれています。シミ対策や美白効果以外にも処方されることのあるお薬で、特に肝斑に対しての効果があるといわれております。

まとめ

シミ治療は、メラニン色素を分解して除去する方法が一般的です。
しかし、メラニン色素を生成するメラノサイトは、肌への負担が大きく副作用などを引き起こす恐れもあるため取り除くことができません。
シミを除去してもシミを生成するメラノサイトは存在しておりますのでシミは再発する可能性がございます。
シミの再発を防止するためにもアフターケアはとても重要となります。
治療後のアフターケアに関しても、当院ではLINEでご相談出来るようになっておりますので、シミ治療をお考えの方は、是非当院へご相談ください。