【注意喚起】眉毛のボトックスは危険?眼瞼下垂を防ぐために知っておきたいこと

ボトックス

美容医療の中でも人気の高いボトックス注射。シワの改善や小顔効果など、多くのメリットがありますが、「眉毛付近」へのボトックス注射には注意が必要です。実際に眉毛のボトックスで眼瞼下垂(まぶたが下がってしまう状態)になってしまう事例が増えているのをご存じでしょうか?


◆ 眉毛ボトックスとは?

眉毛や眉間の周囲にある表情筋(眉毛下制筋や皺眉筋など)にボトックスを注射することで、

  • 眉間のシワを改善する
  • 眉毛の位置を少し上げて目元を明るく見せる
    といった効果を狙う施術です。

◆ 危険性:眼瞼下垂が起こる理由

ボトックスは「筋肉の働きを抑える」作用があります。
誤った位置や量で注射すると、本来作用させたい筋肉だけでなく、眼瞼挙筋(まぶたを持ち上げる筋肉)にまで影響が及び、まぶたが下がってしまうことがあります。

  • 片目だけ下がる
  • まぶたが重くて目が開きにくい
  • 見た目に左右差が出る
  • 頭痛がする

といったトラブルにつながる可能性があります。


◆ 眼瞼下垂になった場合の改善策

  • 時間経過を待つ
    → ボトックスの効果は通常3〜4か月で薄れるため、自然に回復することが多いです。
  • オビソートで補助
    → ボトックスの効果を弱める働きでまぶたの開きを改善する方法があります。
  • サウナや患部を温める
    → ボトックスは熱に弱いので温めると効果を弱めることができます。ただし基本的には経過観察が主体になります。

◆ 眼瞼下垂を防ぐための予防策

  1. 解剖学を熟知した医師を選ぶ
    → 筋肉の走行を理解し、必要最小限の量を適切に注入することが重要です。
  2. デザインと注入部位を慎重に決定
    → 眉毛のすぐ上や下制筋の近くはリスクが高いため避けるべき。
  3. 初回は少量から
    → 効果を見ながら追加注入することで、副作用を最小限に抑えられます。
  4. 目的を共有する
    → 「シワ改善」なのか「眉のリフトアップ」なのか、希望を医師に正確に伝えることで余計なリスクを防げます。

◆ まとめ

眉毛のボトックスは正しく行えばシワ改善や自然な眉リフト効果が得られる一方、誤った注射で眼瞼下垂という大きなリスクを伴う可能性があります。
施術を受ける際は、経験豊富で解剖学に精通した医師を選び、適切なデザインと注入量で行うことが何より大切です。

当院ではボトックスの修正注射オビソート  22000円(他院様製剤)を行っております。お気軽にご相談ください。

プライベートクリニック恵比寿 院長 美山