美容医療というと、「相談したら、何かしらの治療を勧められる」そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
ですが実際の診療では、
「今日は治療をしないほうがいい」
「今はまだやらないほうがいい」
と判断するケースも少なくありません。
今回は、美容医師として私があえて“やらない”と判断する代表的なケースについてお話しします。
ケース① 効果がほとんど期待できないと判断した場合
美容医療は魔法ではありません。
- 肌質
- 骨格
- 筋肉や脂肪の状態
- 年齢変化の段階
これらによって、「やっても変化が出にくい治療」は確実に存在します。
たとえば
・軽度の悩みに対して過剰な治療
・現状の状態に合っていない施術
このような場合、お客様の時間・お金・期待を裏切る結果になりかねません。そのため当院では、効果が薄いと判断した治療は、勧めません。
ケース② リスクがメリットを上回ると判断した場合
美容医療は医療です。どんなに低侵襲な治療でも、リスクはゼロではありません。
- 内出血
- 腫れ
- 左右差
- 一時的な違和感
これらを踏まえたうえで、「今やるリスクに見合うメリットがあるか」を常に考えています。
もし
「今はやらないほうが安全」
「別の選択肢のほうが合理的」
と判断した場合は、はっきりお伝えします。
例えば、額のしわにボトックス希望するお客様が多いのですが、額の形やしわの状態によっては眉毛が重くなる場合があります。そういう場合は、ヒアルロン酸やリジュランなどの併用をお勧めします。
ケース③ “今じゃない”と判断した場合
意外と多いのが、このケースです。
- もう少し経過を見たほうがいい
- 先に別の部位・治療をしたほうが良い
- 年齢変化的に、今は必要ない
美容医療は早すぎても、遅すぎてもベストではありません。
「いつやるか」
「どの順番でやるか」
ここが結果を大きく左右します。
そのため今日は何もせず、経過観察をおすすめするという判断をすることもあります。
例えば、20歳くらいの方でたるみ治療で糸リフトを希望される方もいます。効果はありますが、たるみなら少ない本数かVラインハイフ、意外に耳下腺や脂肪の場合もあります。しっかり原因をお伝えします。

「やらない」と言われて不安になる方へ
治療を断られると、
「自分の悩ちは大したことがないのかな?」
「冷たく断られたのかな?」
と感じる方もいらっしゃいます。
ですが実際にはその逆です。
- 無理に治療をしない
- 長期的に見てベストな選択をする
- 患者様の立場で考える
この姿勢こそが、結果的に満足度の高い美容医療につながると考えています。
当院の診療スタンス
プライベートクリニック恵比寿では、
- 必要な治療はしっかり提案する
- 不要・時期尚早な治療は勧めない
- 「やらない選択肢」もきちんと説明する
このバランスを何より大切にしています。
美容医療は、今だけ綺麗になることではなく、これから先も自然に、美しく年齢を重ねることが目的だと考えているからです。
まとめ|“やらない判断”は、誠実さの証
美容医師が治療をしないと判断するのは、
- 手を抜いているから
- 面倒だから
ではありません。むしろ真剣に考えているからこその判断です。
もし
「本当にこの治療が必要なのか分からない」
「やるべきか迷っている」
そんな時こそ、安心してご相談ください。
治療を受けるかどうかを決める前の相談も、美容医療の大切な一部だと考えています。

プライベートクリニック恵比寿 院長 美山
