なぜレーザーやダーマペンだけではニキビ跡が治らないのか|医師が構造から解説

ニキビ跡・クレーター治療


結論

レーザーやダーマペンだけでニキビ跡が治らない理由は、凹みの「原因」に届いていないからです。

多くの方が、

  • ダーマペン
  • フラクショナルレーザー
  • ポテンツァ

を何回も受けた結果、「肌質は良くなったけど、凹みは残った」と感じています。これは珍しいことではありません。


ニキビ跡の正体は「表面の問題」ではない

クレーター状のニキビ跡は、**皮膚の深い層で起きている線維化(癒着)**が原因です。皮膚が下の組織に引き込まれ、その状態で固定されてしまっています。

一方、レーザーやダーマペンは主に以下を目的としています。

  • 表皮〜浅い真皮の入れ替え
  • コラーゲン産生の促進
  • 肌質・毛穴の改善

つまり、**「表面を良くする治療」**です。


なぜ回数を重ねても限界があるのか

癒着が残ったままの状態では、いくら表面に刺激を与えても、

  • 凹みの底は引き上がらない
  • 見た目の改善に限界がある

という状態になります。実際の診療でも、「10回以上レーザーを受けた」「ダーマを何年も続けた」という方ほど、サブシジョンが未経験というケースが多く見られます。


じゃあレーザーやダーマは無意味?

答えは NO です。これらの治療は、

  • 凹みの周囲の質感改善
  • 色調の均一化
  • 毛穴・小じわの改善

には非常に有効です。ただし、治療の順番を間違えると「効かない治療」になります。


ニキビ跡治療で重要なのは「順番」

一般的に、

  1. 深部の癒着を解除(サブシジョン)
  2. 凹みを支える治療(ヒアルロン酸・リジュランなど)
  3. 表面を整える治療(ダーマペン)

という流れで考える方が、理論的にも結果が出やすいです。


まとめ

レーザーやダーマペンは、ニキビ跡治療において重要な役割を持ちます。しかし、それだけでクレーターが治るわけではありません。なぜ治らないのか、どこに原因があるのかを理解した上で治療を選ぶことが、遠回りしないための一番の近道です。

ニキビ跡サブシジョンの全体像(効果・限界・向き不向き)は、こちらの記事で体系的に解説しています。