マイスリー・デエビゴ・ベルソムラ・ブロチゾラムはどう違う？
睡眠薬を飲んでいる、または検討している方の多くが、
- この薬、本当に自分に合っている？
- 他にも選択肢はある？
- 強すぎたり、依存しない？
といった疑問を感じています。
この記事では、よく使われる睡眠薬の特徴と、ゾルピデム（マイスリー）との違いを医師の視点で分かりやすく整理します。
睡眠薬は「不眠のタイプ」で選ぶもの
まず大切なのは、睡眠薬に「良い・悪い」はなく、不眠のタイプによって向き・不向きがあるという点です。
不眠は大きく分けて、
- 入眠障害（寝つけない）
- 中途覚醒（夜中に目が覚める）
- 早朝覚醒（朝早く目が覚める）
があります。
ゾルピデム（マイスリー）
特徴
- 入眠障害向け
- 効き始めが早い
- 作用時間が短い
- 翌日に残りにくい
向いている方
- 布団に入っても眠れない
- 頭が冴えてしまう
- 翌朝に眠気を残したくない
「寝つけない夜を乗り切るための睡眠薬」
デエビゴ（レンボレキサント）
特徴
- オレキシン受容体拮抗薬
- 自然な眠りを促す
- 中途覚醒にも対応
- 効果は穏やか
向いている方
- 夜中に何度も目が覚める
- 眠りが浅い
- 毎晩の不眠が続いている
「眠りを維持したい人向け」
ベルソムラ（スボレキサント）
特徴
- デエビゴと同系統
- 入眠＋中途覚醒に対応
- 翌日に眠気が残ることがある
向いている方
- 夜間覚醒が多い
- 朝早く目が覚めてしまう
「眠り全体を整えたい人向け」
ブロチゾラム（レンドルミン）
特徴
- ベンゾジアゼピン系睡眠薬
- 効果が比較的強い
- 依存や耐性に注意が必要
向いている方
- 強い不安を伴う不眠
- 短期間の使用が前提
「医師の管理下で使う必要がある睡眠薬」
エスゾピクロン（ルネスタ）
特徴
- 入眠＋睡眠維持
- 口の苦みを感じることがある
- 比較的作用時間が長い
向いている方
- 寝つきも途中覚醒も気になる
- ゾルピデムが合わなかった
「中間的なタイプの睡眠薬」
どの睡眠薬を選ぶべき？
選ぶ基準は以下です。
- 寝つけないのか
- 夜中に目が覚めるのか
- 翌朝の眠気は困るか
- 毎日必要か、たまにか
ゾルピデムは「たまに眠れない」「翌日に残したくない」という方に向いた選択肢です。
自己判断で薬を変えるのはおすすめしません
- 効かないから増やす
- ネット情報だけで変更する
こうした使い方は、副作用やトラブルの原因になります。
睡眠薬は医師や専門家と相談しながら調整することが重要です。
まとめ｜睡眠薬は「目的」で選ぶ時代です
睡眠薬は、強さで選ぶものではありません。
- 入眠を助けたい → ゾルピデム
- 途中で起きる → デエビゴ・ベルソムラ・エスゾピクロン
- 強い不安がある → 医師管理下でベンゾ系、エチゾラム
あなたの不眠のタイプに合った選択肢があります。
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