「寝つきは悪くないのに、夜中に目が覚めてしまう」
「2時〜4時頃に目が覚め、その後なかなか眠れない」
「そのまま朝を迎えてしまう日もある」
このような途中覚醒でお悩みの方は、実はとても多くいらっしゃいます。
入眠できない不眠よりも、途中で目が覚める不眠の方が、精神的にも身体的にもつらいと感じている方は少なくありません。
途中覚醒は「年齢のせい」ではありません
途中覚醒についてご相談を受けると、多くの方がこうおっしゃいます。
- 「年齢のせいですよね?」
- 「もう仕方ないですよね」
- 「眠れないのは我慢するしかないですよね」
ですが、途中覚醒=加齢現象と決めつけてしまうのは、少し早いかもしれません。
途中覚醒の多くは、「眠りが浅い」ことが原因ではなく、「夜中に覚醒のスイッチが入ってしまう」ことが原因です。
なぜ夜中に目が覚めてしまうのか
私たちの脳には、
- 眠りを保つ仕組み
- 覚醒を保つ仕組み
の両方が備わっています。
途中覚醒が起こる方では、本来オフになっているはずの「覚醒の仕組み」が、夜中に入り込んでしまうという状態が起きています。
このため、
- 寝つきは悪くない
- 一度は眠れる
- でも途中で目が覚める
という特徴的な不眠になります。
今までの睡眠薬でうまくいかなかった理由
途中覚醒で悩む方の多くが、すでに何らかの睡眠薬を試しています。
そして、こんな経験をされています。
- 寝つきは良くなったが、途中で起きる
- 効かせようとすると翌朝がつらい
- 量を増やすのが不安
- 長く飲み続けることに抵抗がある
これは、薬が「入眠」には合っていても、「睡眠を維持する仕組み」に合っていない可能性があります。
途中覚醒に対する新しい考え方
途中覚醒の治療で大切なのは、「無理に眠らせること」ではありません。重要なのは、夜中に入り込んでくる“覚醒”を静かに抑えることです。この考え方に基づいて開発されたのが、**クービビック(一般名:ダリドレキサント)**です。
クービビックは「眠らせる薬」ではありません
クービビックは、従来の睡眠薬とは作用の考え方が異なります。
- 強制的に眠らせる
- 意識を落とす
といった薬ではありません。
「覚醒を促す仕組み」を抑えることで、自然な睡眠を維持しやすくする薬です。
そのため、
- 夜中に目が覚めにくくなる
- 目が覚めても再入眠しやすい
- 翌朝に眠気が残りにくい
といった特徴があります。
途中覚醒でクービビックが向いている方
以下のような方には、クービビックが選択肢になることがあります。
- 夜中や早朝に何度も目が覚める
- 入眠はできている
- 翌朝の眠気やだるさを避けたい
- 長期的に安全に使える治療を希望している
- 仕事や日中のパフォーマンスを重視したい
一方で、とにかく即効性や強い眠気を求める方には、他の治療が合う場合もあります。
「途中覚醒」は我慢するものではありません
途中覚醒は、気合いや我慢でどうにかなるものではありません。
そして、「ずっとこのまま付き合うしかない症状」でもありません。
大切なのは、今の症状に合った治療を選べているかどうかです。
当院の考え方
当院では、
- 必要以上に強い薬を使わない
- できるだけ少ない量で
- 長く安全に付き合える治療
を大切にしています。
途中覚醒の原因や生活背景は人それぞれです。そのため、無理にお薬を勧めることはありません。
「今の状態を一度整理したい」
「選択肢があるかだけ知りたい」
そのようなご相談だけでも構いません。
まとめ
- 途中覚醒は「年齢のせい」と決めつける必要はありません
- 夜中に覚醒が入り込むことが原因のケースは多くあります
- クービビックは、途中覚醒に対して新しい選択肢となる薬です
- 大切なのは、症状に合った治療を選ぶことです
夜中に目が覚めるつらさを、一人で抱え込まずにご相談ください。
