脂肪吸引後に生じるひきつれは、主に以下が原因です。
- 皮下瘢痕(線維化)
- 皮膚と深部組織の癒着
- 脂肪の取りすぎによるボリューム欠損
- カニューレ操作による不均一な層構造
👉 見た目は
- 皮膚が引っ張られる
- 笑う・動かすと凹む
- 影ができる
といった形で現れます。
治療の基本方針(重要)
**ひきつれ治療は「剥がす」「埋める」「整える」**の3段階で考えます。
| フェーズ | 目的 |
|---|---|
| 剥がす | 癒着・瘢痕を解除 |
| 埋める | ボリュームとクッションを作る |
| 整える | 表面のなめらかさを回復 |
① サブシジョン(メイン)
なぜ必須なのか?
ひきつれの本質は皮下の癒着です。癒着を剥がさずにヒアルロン酸だけ入れても再癒着します。
適応
- 触ると硬い
- 動かすと強調される
- 明らかな陥凹・線状の引きつれ
ポイント
- 鈍針 or 専用カニューレで瘢痕索を確実に切る
- 広範囲より「原因部位をピンポイントで」
② ヒアルロン酸注入(サブシジョン後に行う)
目的
- 剥がしたスペースの再癒着防止
- クッション形成
- 表面のなだらかさ回復
製剤の考え方
- 硬すぎないヒアルロン酸
- 高G’は不要(しこりリスク)
- 皮下・深層脂肪層に薄く
👉 「ボリュームを出す」のではなく「皮膚を浮かせる」イメージ
③ その他の治療選択肢(状態別)
● 脂肪注入
- 重度のボリューム欠損
- ヒアルロン酸で足りない場合
- 定着率・しこり管理が課題
● 高周波・超音波(補助的)
- 軽度のひきつれ
- 硬さ改善目的
- 単独治療では不十分なことが多い
● ステロイド注射
- 炎症性瘢痕が強い初期
- 陥凹が悪化するリスクあり → 慎重に
治療時期の考え方
| 時期 | 対応 |
|---|---|
| 術後〜3ヶ月 | 原則経過観察(自然改善あり) |
| 3〜6ヶ月 | 軽度なら治療開始可 |
| 6ヶ月以降 | サブシジョン+注入の適応 |
※ 早すぎる介入は逆効果になることもあります。
よくあるNG治療
❌ ヒアルロン酸単独注入
❌ マッサージのみ
❌ 高出力機器の乱用
❌ 原因分析なしの「とりあえず注射」
まとめ
- ひきつれ=癒着と理解する
- サブシジョンで剥がす
- ヒアルロン酸で再癒着防止
- 重症例は脂肪注入も検討
当院では痛みなく快適にサブシジョンを行なっております。ぜひ一度脂肪吸引後のひきつれに関してご相談ください。

