― 実は多くの人が勘違いしている「本当の原因」―
脂肪吸引後、
- 皮膚がデコボコしている
- 一部がへこんで見える
- 動かすと皮膚が引っ張られる
- 「失敗なのでは…」と不安になる
こうした悩みを抱えながらも、
誰にもはっきり答えてもらえないまま時間が過ぎている
という方は少なくありません。
この記事では、
脂肪吸引後の凹凸・引きつれについて、
- 失敗なのか
- 体質なのか
- それとも別の理由なのか
を、医師の立場から整理してお伝えします。
結論から|「失敗」「体質」だけでは説明できません
まず大切なことをお伝えします。脂肪吸引後の凹凸や引きつれは、単純に「失敗」「体質」で片付けられる問題ではありません。多くの場合、皮下で起きている構造的な変化が原因です。
脂肪吸引後の凹凸は、大きく2つに分けられます

脂肪吸引後の不整は、以下の2タイプに分類できます。
① 癒着型(引きつれ型)
- 皮膚が下に引っ張られている
- 動かすと一緒に引き込まれる
- 押すと硬い索状物が触れる
② 体積欠損型(脂肪不足型)
- 吸引しすぎた部分がへこんでいる
- 皮膚は柔らかい
- 引きつれ感は少ない
そして実際には、
この2つが混在しているケースが最も多いです。
癒着型|なぜ引きつれが起こるのか

脂肪吸引後、皮下では炎症の治癒過程で**線維組織(瘢痕)**が形成されます。この線維組織が、皮膚、その下の筋膜や深部組織を結びつけてしまうと、皮膚は自由に動けなくなります。結果として、凹んで見える、引きつれて見える、触ると硬いといった状態になります。
体積欠損型|脂肪が足りないだけのケース
一方で、
- 吸引量が多かった
- もともと脂肪が少ない部位
では、単純に脂肪が不足して凹んでいる場合もあります。
このケースでは、
- 皮膚は柔らかい
- 引きつれ感は少ない
のが特徴です。
「体質だから仕方ない」と言われた方へ
「体質だから凹凸が出やすい」と言われた経験がある方も多いと思います。
確かに、
- 皮膚の厚み
- 炎症反応の強さ
などの個人差はあります。
しかしそれは**“治らない理由”ではなく、“起きやすさの違い”**です。体質=何もできないというわけではありません。
なぜ原因を分けて考えることが重要なのか

原因によって、選ぶべき治療がまったく変わるからです。
- 癒着型 → 剥がす治療(サブシジョン)
- 体積欠損型 → 足す治療(ヒアルロン酸・脂肪再注入)
- 混在型 → 順番を考えた組み合わせ治療
ここを間違えると、
- マッサージを続けても変わらない
- 脂肪を入れても引きつれが残る
といった結果になりがちです。
自分でできる簡単なチェックポイント
あくまで目安ですが、参考になります。
- 押すと皮膚が一緒に引っ張られる → 癒着型の可能性
- 押すとストンと落ちる → 体積欠損型の可能性
- 硬さ+凹みがある → 混在型の可能性
最終判断は診察が必要ですが、「方向性」を知ることはとても大切です。
では、どう治療を考えるのが正解?
多くのケースでおすすめされるのは、
- まず癒着を解除できるかを評価
- 必要なら最小限「足す」
- 質感や再癒着を考慮する
という段階的な考え方です。
詳しくは、
▶︎ 脂肪吸引後の癒着・凹凸を改善する治療をまとめた解説
まとめ|原因を知るだけで、選択肢は変わる
脂肪吸引後の凹凸・引きつれは、
- 失敗
- 体質
という一言では説明できません。原因を正しく分けて考えることで、はじめて適切な治療が見えてきます。
