― 原因から正しい対策、医療でできることまで ―
「毎日しっかり保湿しているのに、顔がつっぱる」
「粉をふいたり、メイクがヨレる」
「敏感になって赤みやかゆみが出る」
こうしたお悩みで来院される方は非常に多く、**顔の乾燥肌は“体質”ではなく“状態”**であることがほとんどです。
つまり、正しく対策すれば改善できます。
顔の乾燥肌が起こる本当の原因
乾燥肌=水分不足、と思われがちですが、実はそれだけではありません。
① バリア機能の低下
肌の表面には「角質層」というバリアがあります。ここが壊れると、水分が蒸発しやすくなり、外部刺激にも弱くなります。
原因になりやすい習慣
- 洗いすぎ(朝晩の洗顔+強いクレンジング)
- スクラブやピーリングのやりすぎ
- アルコール・メントールの多い化粧品
② インナードライ(隠れ乾燥)
表面は皮脂があるのに、内側が乾いている状態。脂性肌だと思っている方にも多いタイプです。
③ 年齢による保湿因子の減少
30代以降、**セラミド・ヒアルロン酸・NMF(天然保湿因子)**は自然に減少します。
今までと同じケアでは足りなくなるのは当然です。
今日からできる正しいスキンケア習慣
✔ 洗顔は「落としすぎない」
- 朝はぬるま湯のみ or 低刺激洗顔
- 夜も泡で押すだけ、こすらない
✔ 化粧水は「入れ込む」ものではない
化粧水は水分補給、フタをしないと意味がありません。
基本の順番
- 化粧水(しみないもの)
- 美容液(ヒアルロン酸・セラミド)
- 乳液 or クリーム(必須)
✔ ワセリンの使い方に注意
ワセリンは水分を与えません。乾いた肌に塗ると、逆に乾燥が悪化することもあります。
それでも改善しない場合は「肌の土台」から治す
スキンケアだけで改善しない乾燥肌は、肌そのものの保水力が落ちている可能性があります。
美容皮膚科でできる乾燥肌治療の例
● 保水力を高めるスキン注射
- ヒアルロン酸・リジュラン・成長因子などを肌内部に直接補給
- 表面ケアでは届かない層にアプローチ
● 肌再生系治療
- 肌のターンオーバーを正常化
- バリア機能の回復を促す
● 低刺激ピーリング(マッサージピールや20%サリチル酸マクロゴールピーリング+幹細胞導入)
- 角質を取りすぎず、保湿が入りやすい肌に整える
※乾燥肌の方に「強い治療」を行うことはありません。状態に合わせてやらない選択をすることも大切です。
乾燥肌は「放置しない」ことが最大の治療
乾燥を放置すると、
- 小じわ
- くすみ
- たるみ
- 炎症・敏感肌
につながります。
逆に言えば、乾燥を制する人は、肌老化を制します。
まとめ|乾燥肌は“治せる肌トラブル”
- 顔の乾燥肌は体質ではなく状態
- 洗いすぎ・与えすぎが原因のことも多い
- スキンケアで限界なら医療の出番
- 早めの対策が、将来の肌を守る
「何をしても乾燥する」
「自分のケアが合っているのかわからない」
そんな方は、一度プロの目で肌状態を確認することをおすすめします。肌は、正しく向き合えばきちんと応えてくれます。
——
少しでも前向きに、鏡を見る時間が楽しくなりますように。乾燥肌、放置せず一緒に整えていきましょう。
