こんにちは、プライベートクリニック恵比寿です。本日は「ゾルピデム」という睡眠薬について解説します。
ゾルピデムとは?
ゾルピデムは、不眠症の治療に広く使われている睡眠薬です。特に「入眠障害(寝つきの悪さ)」に有効で、服用後15〜30分ほどで効果が現れるのが特徴です。5mgか10mgを就寝直前に1錠を服用します。
メリット
- 即効性があるため、眠れない夜に頼れる
- 翌朝まで効果が持続しにくく、比較的「残りにくい」
- ベンゾジアゼピン系に比べ、筋弛緩作用が弱く転倒リスクが低め
注意点
しかし、安全に使うためにはいくつかの注意点があります。
- アルコールと併用しない
強い眠気や記憶障害、事故のリスクが高まります。 - 漫然と長期使用しない
依存性や耐性が生じることがあるため、医師と相談のうえ必要最低限の使用を心がけましょう。 - 翌朝の運転に注意
人によっては眠気が残る場合があります。大事な会議や運転がある日は服用を避けた方が安心です。 - 健忘(記憶が飛ぶ)現象に注意
服用後にすぐ寝床に入らないと、記憶が飛ぶことがあります。
ゾルピデムが合う方・合わない方
- 合う方:寝つきが悪い方、短期的に睡眠リズムを整えたい方
- 注意が必要な方:高齢者(転倒リスク)、呼吸器に病気がある方、アルコールを常用する方
まとめ
ゾルピデムは正しく使えば非常に効果的な睡眠薬です。
しかし、使い方を誤ると「依存」や「健忘」などの問題を引き起こす可能性があります。
睡眠薬はあくまで「橋渡し」。
根本的な不眠の原因(ストレス、生活リズム、病気など)に向き合うことが大切です。
👉 当院では、不眠に関するカウンセリングや生活習慣の見直しもサポートしています。
気になる方はお気軽にご相談ください。

