医師が解説する「本当に効果のある中顔面短縮治療」
「鼻中隔ボトックスで中顔面が短くなるって聞いたけど、本当?」
この質問、非常によく聞かれます。
結論からお伝えすると、
鼻中隔ボトックス単体で中顔面が“短くなる”わけではありません。中顔面を短く“見せる設計”には関与します。
この違いを理解しているかどうかが、中顔面短縮で成功するか・失敗するかの分かれ道です。
まず整理|中顔面短縮とは何を指すのか?
中顔面とは目の下〜鼻下(人中上部)までのエリア。
ここが短く見えると
- 若々しい
- 立体感がある
- 顔が締まって見える
逆に長く見えると
- 顔が縦長
- 間延び
- 老けた印象
になります。
👉 重要なのは**中顔面短縮の多くは「錯覚」**で成立しているという点です。
鼻中隔ボトックスは「中顔面を短くする治療」なのか?
答え:NO(直接的ではありません)
鼻中隔ボトックスは鼻中隔下制筋に作用し、
- 笑ったときに鼻先が下がる
- 鼻先が間延びして見える
といった動きを抑える治療です。
👉 骨の位置
👉 皮膚の長さ
を変える治療ではありません。
では、なぜ「中顔面短縮に効く」と言われるのか?

理由① 鼻先が下がらなくなる=縦の強調が消える
鼻先が下がると
✔ 鼻下が長く
✔ 中顔面が縦に強調
されます。
鼻中隔ボトックスで鼻先が安定すると
👉 中顔面の縦ラインが弱まり
👉 相対的に短く見える
これが **「間接的中顔面短縮効果」**です。
理由② 鼻下〜人中の視線誘導が変わる
人は無意識に「鼻先 → 人中 → 口元」
を縦に追います。
鼻先が下がらなくなると
この視線誘導が崩れ、
縦の長さを感じにくくなるのです。
重要な結論
鼻中隔ボトックスは「補助」であって「主役」ではない
ここが誤解されがちなポイントです。
❌ 鼻中隔ボトックスだけで中顔面短縮
⭕ 中顔面短縮設計の一部として使う
これが正解です。
本当に中顔面短縮効果がある治療とは?
ここからが本題です。
① 人中短縮ボトックス【直接的】
効果
- 上唇が自然にめくれ上がる
- 人中が直接短く見える
- 中顔面下部が短縮される
👉 中顔面短縮の中核治療です。
② 鼻中隔ヒアルロン酸【構造的】


効果
- 鼻先の支えを作る
- 鼻下が引き締まる
- 中顔面の縦長感を軽減
👉 鼻中隔ボトックスより中顔面短縮効果は強いケースが多いです。
③ 中顔面リフトポイント(頬ヒアルロン酸)
効果
- 中顔面に横方向の立体感
- 視線が横に流れる
- 縦長錯覚が消える
👉 入れすぎると逆効果なので設計力が最重要。
④ 影の除去(クマ・たるみ治療)
影があるだけで中顔面は一気に長く見えます。
- リジュラン
- スキンブースター
などで「沈み」を消すことも、立派な中顔面短縮です。
正しい理解|中顔面短縮は「組み立て」
| 治療 | 中顔面短縮への役割 |
|---|---|
| 鼻中隔ボトックス | 補助(縦強調を消す) |
| 人中短縮ボトックス | 主役(直接短縮) |
| 鼻中隔ヒアルロン酸 | 主役(構造補正) |
| 頬ヒアルロン酸 | 補助(錯覚) |
| 影治療 | 補助(印象改善) |
当院が「鼻中隔ボトックスだけ」を勧めない理由
- 中顔面短縮を過大評価しない
- 必要ない治療はしない
- 組み合わせ前提で説明する
鼻中隔ボトックスは正しく使えば非常に良い治療ですが、万能ではありません。
まとめ|鼻中隔ボトックスは“関係あるが、答えではない”
✔ 鼻中隔ボトックスは中顔面短縮に間接的に関与する
✔ しかし 本当の中顔面短縮は複合設計
