ニキビ跡治療の回数・効果・やめ時の現実を医師が解説
結論から|ほとんどのニキビ跡は「1回では治りません」
まず、はっきりお伝えします。
サブシジョンは、多くの場合「1回で治す治療」ではありません。
これは技術不足でも、
効果が弱いわけでもなく、
ニキビ跡の構造上、当然のことです。
なぜ1回で治らないのか(構造的な理由)

理由①|癒着は一箇所ではない
ローリング型を中心に、多くのニキビ跡では
- 複数の線維性癒着
- 面として広がる引き込み
が存在します。
1回のサブシジョンで
すべての癒着を完全に解除することは困難です。
理由②|皮膚には「回復時間」が必要
サブシジョンは、
- 癒着を解除
- 微細な損傷を起こし
- 修復過程で改善を定着させる
治療です。
この修復には、
- 数週間〜数ヶ月
の時間が必要です。
👉 連続して行えば良いわけではありません。
理由③|腫れが引くと変化が分かりにくい
1回目の治療後は、
- 腫れによる見かけの改善
- 腫れが引いた後の現実的な変化
のギャップで
「思ったほど変わらない」と感じやすくなります。
回数の目安(あくまで目安)

ニキビ跡の状態によって異なりますが、
一般的な目安は以下です。
軽度
- 凹みが浅い
- 範囲が狭い
👉 1〜2回
中等度
- 明確な凹み
- ローリング型が主体
👉 2〜4回
重度
- 癒着が強い
- 混合型・長期間経過
👉 複数回+併用治療
「何回やれば満足できますか?」への正直な答え

この質問はとても多いですが、
医師としての答えはこうです。
「回数よりも、どこまで改善すれば納得できるか」
です。
- 完全に消したい
- 目立たなくなれば良い
この違いで、
必要な回数も判断も大きく変わります。
途中でやめたらどうなる?
途中でサブシジョンをやめても、
- 元に戻る
- 悪化する
ことは、ほとんどありません。
なぜなら、
- 一度解除した癒着は
再形成されにくい
からです。
👉 「途中でやめる=失敗」ではありません。
追加治療を判断するタイミング

次のサブシジョンを検討する目安は、
- 前回から1〜3ヶ月経過
- 改善が頭打ちに見える
タイミングです。
早すぎる判断は、
- 不必要な治療
- ダウンタイムの増加
につながることがあります。
回数を重ねるほど良くなる?
必ずしもそうではありません。
- 皮膚の厚み
- 改善の限界
- リスクとのバランス
を考え、「ここまでで十分」と判断することが重要です。
医師が「もう十分」と言う理由
医師が治療終了を勧めるのは、
- 改善が頭打ち
- これ以上はリスクが増える
と判断した時です。これは治療を止める=見放すではなく、誠実な判断です。
よくある質問(Q&A)
Q. 1回で変わらなかった=向いていない?
A. いいえ。1回で判断するのは早すぎます。
Q. 毎月やった方が早く治る?
A. 組織の回復を考えると、間隔を空ける方が安全です。
Q. 回数が増えるほど料金も増える?
A. 回数が増えれば費用はかかりますが、納得感を重視すべきです。
まとめ|サブシジョンは「積み上げ型」の治療
サブシジョンは、
- 即効性より
- 積み上げによる改善
を目指す治療です。
1回で判断せず、
- 正しい間隔
- 正しい評価タイミング
で進めることが、後悔しない最大のポイントです。
回数は目安であり、「適切な計画」が最も重要です。ニキビ跡サブシジョンの全体像(効果・限界・向き不向き)は、こちらの記事で体系的に解説しています。

監修医:プライベートクリニック恵比寿
院長 美山 承哲
