ボトックス製剤の種類と違い|コアトックス・ボトックスビスタ・ディスポートを比較

Column

コアトックス(Medytox社)は
何が違うのか?
ボトックス製剤を徹底比較

プライベートクリニック恵比寿

「ボトックス」という言葉はよく耳にするけれど、実は複数の製剤があることをご存知ですか? 当院では韓国Medytox社が製造するコアトックス(CORETOX)を採用しています。 今回は、代表的なボトックス製剤の違いと、コアトックスの特徴について詳しく解説します。

そもそも「ボトックス」とは何か

「ボトックス」とは、ボツリヌス菌が産生するタンパク質(ボツリヌストキシンA型)を精製した製剤の総称です。 筋肉の過剰な収縮を一時的に抑制する作用があり、エラや眉間・額のシワ、多汗症など幅広い治療に使われます。

重要なのは、「ボトックス」は特定の製品名ではないという点です。 アメリカのアラガン社(現AbbVie)が販売する製品名が「BOTOX®」であり、 その名が一般名のように普及しただけで、実際には複数の製造会社・ブランドが存在します。

✔ ポイント
ボツリヌストキシンA型製剤はすべて同じ有効成分ですが、製造プロセス・純度・添加物・タンパク質量が各社で異なります。 そのため、効果の広がり方・持続期間・副作用リスクに違いが生まれます。

主要なボトックス製剤の種類

美容医療で使用される代表的な製剤は以下の4種類です。

USA / AbbVie
ボトックスビスタ®

最も歴史が長く、世界的シェアNo.1。臨床データが豊富で安全性の実績が高い。日本では厚生労働省承認済み。

Korea / Medytox
コアトックス®

HSA(ヒト血清アルブミン)不使用。高純度で拡散しにくい設計。韓国での承認実績が長く国際的評価も高い。

UK / Ipsen
ディスポート®

タンパク質複合体のサイズが小さく広がりやすい。広範囲への治療に向く反面、デリケートな部位では慎重さが必要。

Germany / Merz
ゼオミン®(Xeomin)

不活性タンパク質を取り除いた「ネイキッド型」。抗体形成リスクが低いとされ、長期使用向き。

コアトックスの3つの特徴

① HSA(ヒト血清アルブミン)不使用

多くのボトックス製剤では、製剤を安定させるためにヒト血清アルブミン(HSA)が添加されています。 HSAはヒト由来の血液成分であるため、理論上は感染リスクやアレルギー反応の可能性がゼロではありません。

コアトックスはHSAの代わりにポリソルベート20(合成界面活性剤)を安定剤として使用しており、 ヒト由来成分を含まない設計になっています。アレルギー体質の方や、より安全性を重視したい方にとってメリットとなります。

② 高純度・低タンパク量設計

ボツリヌストキシン製剤には、有効成分である神経毒素以外にも「複合タンパク質」が含まれています。 この不要なタンパク質が多いほど、体内で中和抗体が形成されやすくなり、 繰り返し施術を行うと効果が出にくくなる「抗体耐性」のリスクが高まります。

コアトックスは複合タンパク質を極限まで除去した高純度製剤であり、 長期的に効果を維持しやすいという特長があります。

③ 拡散しにくく、ピンポイント投与に適している

製剤によって注入後の「広がり方」が異なります。広がりやすい製剤は広範囲に作用できる反面、 狙った部位以外の筋肉に作用してしまうリスクがあります。 コアトックスは比較的局所性が高く、目の周りや口元など繊細な部位の治療で 過剰な広がりを抑えやすい特性があります。

製剤比較一覧

項目 コアトックス
Medytox
ボトックスビスタ
AbbVie
ディスポート
Ipsen
ゼオミン
Merz
製造国 🇰🇷 韓国 🇺🇸 アメリカ 🇬🇧 イギリス 🇩🇪 ドイツ
HSA(血清アルブミン) 不使用 ◎ 含む 含む 含む
複合タンパク質量 極少 ◎ 標準 多め なし ◎
拡散性 低い(局所的)◎ 中程度 高い 中程度
抗体耐性リスク 低い ◎ 標準 やや高め 低い ◎
効果の持続 4〜6ヶ月 ◎ 3〜5ヶ月 3〜4ヶ月 3〜5ヶ月
日本の薬事承認 未承認(自費) 承認済 ◎ 未承認(自費) 未承認(自費)

※上記は一般的な特性の比較であり、個人差・施術者の技術・注入量によって結果は異なります。
※「日本の薬事承認」は美容適応としての承認状況を指します。未承認の製剤を使用する場合は医師の説明を受けたうえで同意が必要です。


コアトックスが特に向いている方

  • アレルギー体質で、ヒト由来成分が気になる方
  • これまで複数回ボトックスを施術しており、「効きが弱くなってきた」と感じている方(抗体耐性の可能性)
  • 目元・口元など繊細な部位の治療で、広がりすぎを避けたい方
  • できるだけ長く効果を持続させたい方
  • 長期的に繰り返し施術する予定がある方(抗体形成リスクを下げたい方)

当院でのコアトックス活用

プライベートクリニック恵比寿では、患者様のお悩みや体質、施術部位に合わせて コアトックスをはじめとした複数の製剤から最適なものを選択しています。

特にコアトックスは以下の施術で積極的に使用しています。

  • エラ(咬筋)ボトックス…小顔効果・食いしばりの改善。局所性が高く、自然な仕上がりが得やすい
  • 額・眉間のシワ治療…繰り返し施術を予定している方に、抗体耐性リスクの低い製剤として
  • スキンボトックス(麻酔付き)…顔全体に浅く注入する治療で、拡散コントロールが重要な施術
  • ふくらはぎ(腓腹筋)ボトックス…大きな筋肉への高用量投与で、長期持続が期待できる製剤を選択
  • わきが・多汗症ボトックス…広範囲への均一な作用が必要な部位

※カウンセリング時にお悩みや施術歴をお伺いし、製剤の選択についてご提案します。ご希望の製剤がある場合もお気軽にご相談ください。

よくあるご質問

Q. 他院でボトックスを打ったことがありますが、コアトックスに変えると何か違いがありますか?

製剤によって単位数の換算が異なりますが、適切な量を調整することで同様の治療効果が得られます。 「以前の製剤で効きが悪くなってきた」と感じていらっしゃる方には、抗体耐性の可能性があるため、 コアトックスへの変更をご提案することがあります。カウンセリングで詳しくご相談ください。

Q. コアトックスは安全ですか?

Medytox社は1999年設立の韓国の大手バイオ企業で、ボツリヌストキシン製剤の製造において 長年の実績があります。コアトックスは韓国食品医薬品安全処(MFDS)の承認を取得しており、 国際的にも使用実績のある製剤です。 なお、日本では保険適用外の自費診療として使用されるため、必ず医師の説明と同意のうえで施術が行われます。

Q. ダウンタイムはどのくらいですか?

製剤による大きな差はなく、注射直後に軽い赤みや内出血が生じる場合がありますが、 通常数日で落ち着きます。効果の発現は施術後3〜7日程度、完成は2週間前後です。 施術当日は激しい運動・飲酒・高温の環境(サウナ等)を避けていただきます。

まとめ

ボトックス製剤は「どれも同じ」ではなく、製造会社・添加物・タンパク質量・拡散性の違いによって 患者様への適合性が変わります。コアトックスはHSA不使用・高純度・低拡散性という特性から、 アレルギー体質の方や長期的に繰り返す方に特に適した選択肢です。

当院では、製剤の選択も含めて一人ひとりに合わせた治療プランをご提案しています。 「どの製剤が自分に向いているか知りたい」という方も、まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。

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