リバースピールは、肝斑や色素沈着の改善に特化した新しいピーリング剤として人気の治療です。3つのピーリング剤を使用し、コラーゲンピール(マッサージピールPRX-T33)に加えて、メラニンを分解・排出して生成を制御させる作用のある成分を配合したピーリング剤を使用します。
ピーリング剤を塗布した部位の真皮層から表皮に向かって通常とは逆方向に働きかける「逆方向アプローチ」が特徴の治療です。逆方向に働きかけることで、メラニンの生成を制御してから表皮のメラニンを破壊し、効率よく肝斑・色素沈着治療ができる他、予防にもなります。
レーザー治療で取りきれなかった肝斑や難治性の色素沈着にも高い効果が期待できるため、肝斑治療を諦めていた方にもおすすめしたい施術です。
またレーザートーニング等で効果がなかった方や痛みが強く続けられなかった方におすすめな治療です。施術中、軽度のひりつきや赤みが出ますが各段階で中和剤を使用するため少しずつ鎮静化されますので、ダウンタイムが少ないことも特徴です。
肝斑とは?
肝斑とは、顔の目の下から頬にかけてできる薄い茶色の色素班で、顔の左右対称にできるのが特徴です。頬骨に沿って出来ることが多く、肝斑の原因は完全に分かっていませんが、紫外線やホルモンバランスの乱れなど要因が考えられています。
炎症後色素沈着とは?
炎症後色素沈着 (PIH) は、炎症をきっかけに肌内部にメラニンが溜まってしまうことで色素沈着を起こしてしまっている状態のことをいいます。皮膚に炎症が起きると、肌は新しい細胞をつくって炎症によるダメージを回復しようとします。その際にメラノサイトが刺激を受けてしまうことでメラニンが過剰生成し、炎症後色素沈着となってしまいます。
炎症後色素沈着の原因となる炎症とは、アトピー、にきび、湿疹、火傷、傷跡などのようなものがあります。
3つのピーリングを3段階にわけて治療
-01.真皮層へアプローチ:メラニンの生成を抑える
コラーゲンピールPRX-T33を肝斑や色素沈着している部位に塗布し、優しくマッサージして薬剤を浸透させます。
ピーリング剤の主成分であるトリクロロ酢酸、過酸化水素、コウジ酸が肝斑や色素沈着した部分の真皮層へアプローチします。真皮層に届いた成分がメラニンを酸化・分解させ、メラニンの生成を抑えていきます。
-02.表皮中層から深層へのアプローチ:メラニン除去
次に高濃度乳酸(78%)とフィチン酸を含んだピーリングで、表皮中層~深層へアプローチしていきます。高濃度の乳酸によって表皮深部のメラニンが除去され、フィチン酸がメラニンの生成に関わる鉄と結合し、メラニンの生成が抑制されます。
-03.表皮層へのアプローチ:肝斑・色素沈着を改善
最後にヒドロキシ酸、フィチン酸、コウジ酸を含んだピーリングで表皮浅層へアプローチします。お肌のターンオーバーを正常化し、メラニン除去の効果を高めることでシミやくすみ、色素沈着、肝斑を改善します。さらに角質を除去し肌表面を滑らかにし、表皮の美白作用を高めます。