ゼップバウンドとは?
ゼップバウンド(Zepbound)は、アメリカの大手製薬会社イーライリリー社が開発した、最新の痩身注射薬です。有効成分は「チルゼパチド(tirzepatide)」で、これはもともと糖尿病治療薬として使われていた成分ですが、肥満治療薬としての効果が非常に高いことが臨床試験で証明され、2023年に米国FDA(食品医薬品局)から正式に「肥満症治療薬」として承認されました。2024年に日本の厚生労働省にも承認されました。
同じチルゼパチドを含む「マンジャロ(Mounjaro)」という薬剤もありますが、こちらは糖尿病治療薬として承認されたものであり、ゼップバウンドは痩身を目的として設計された製剤です。
ゼップバウンドの特徴
- 週1回の注射でOK:日常生活に取り入れやすく、継続しやすい
- 食欲抑制+脂肪燃焼のWアプローチ:GLP-1とGIPという2つのホルモン受容体に同時に作用する「デュアルアゴニスト」
- 筋肉を落とさず脂肪を効率的に減らす:従来のダイエットとは異なり、リバウンドしにくい
- 米国の臨床試験で体重の約20%減少が確認されている(SURMOUNT試験)
マンジャロや他の痩身薬との違い
製品名 | 成分 | 主な作用 | 特徴 |
---|---|---|---|
ゼップバウンド | チルゼパチド | GLP-1 + GIP(デュアル) | 肥満症に正式承認。体重20%以上減少も可能 |
マンジャロ | チルゼパチド | GLP-1 + GIP(デュアル) | 糖尿病薬として承認。痩身目的には未承認 |
ウゴービ | セマグルチド | GLP-1単体 | 効果は高いが副作用(吐き気)が強め |
サクセンダ | リラグルチド | GLP-1単体 | 毎日注射が必要 |
ゼップバウンドの効果と使用方法
効果
臨床試験において、ゼップバウンドの最大用量(15mg)を72週間使用した場合、平均で約22%の体重減少が報告されています。例えば、体重100kgの方であれば、約22kgの減量が期待できます。
使用方法
-
週1回、決まった曜日に皮下注射を行います。注射部位は、腹部(おへそから5cm以上離れた左右側腹部や下腹部)です。
ゼップバウンドとマンジャロの比較
特徴 | ゼップバウンド(Zepbound) | マンジャロ(Mounjaro) |
---|---|---|
有効成分 | チルゼパチド | チルゼパチド |
適応症 | 肥満症治療 | 2型糖尿病治療 |
投与方法 | 週1回の皮下注射 | 週1回の皮下注射 |
用量 | 2.5mg〜15mg | 2.5mg〜15mg |
主な目的 | 体重減少、食欲抑制 | 血糖コントロール |
料金表(税込)
- 2,5mg 2本
- 13,900円
- 2,5mg 4本
- 24,800円
- 5mg 2本
- 24,800円
- 5mg 4本
- 44,800円
ゼップバウンドは比較的副作用が少ないとされており、主に以下のような症状が起こる可能性があります:
吐き気
軽度の下痢
倦怠感
食欲不振
特に治療開始初期に起こることが多く、体が薬に慣れることで自然と軽減されるケースがほとんどです。