― 結局どれを選ぶべき?医師の判断基準を正直に解説 ―
脂肪吸引後の癒着に対してサブシジョンを検討していると、多くの方が次に悩むのが、
- ヒアルロン酸も入れた方がいい?
- リジュランSって必要?
- 一度に全部やった方が早い?
という点です。
この記事では、「なぜ足すのか」「なぜ足さないのか」その判断基準を、医師の立場から整理します。
まず結論|全員に併用は不要。だからこそ判断が重要
結論からお伝えします。
- サブシジョン単独で十分なケースもある
- 併用すると完成度が上がるケースがある
サブシジョン単独で足りるケース
以下に当てはまる場合、サブシジョン単独で十分な改善が期待できます。
- 癒着が局所的(点・線状)
- 皮膚の厚みがある
- 脂肪量は保たれている
- 凹みより「引きつれ」が主な悩み
この場合、余計に足さない方が自然で安定した仕上がりになります。
なぜ併用が必要になるケースがあるのか
サブシジョン後に問題になるのは、主に2点です。
- 凹みが残る
- 再癒着のリスク
これをどう補うかで、ヒアルロン酸とリジュランSの役割が分かれます。
ヒアルロン酸併用の考え方|「構造を支える」
ヒアルロン酸は、サブシジョン後にできた空間を物理的に支えるために使います。
ヒアルロン酸が向いているケース
- 明確な凹みが残る
- 押すとストンと落ちる感じがある
- 脂肪量がやや不足している
- 見た目の改善を早く出したい
重要な考え方
- 目的はボリュームアップではない
- 少量を点で使う
- 入れすぎると不自然になる
「足す」のではなく、“支える”ための使用です。
リジュランS併用の考え方|「組織を治す」

リジュランS(PN製剤)は、線維芽細胞を活性化し、皮膚や皮下組織の質そのものを改善します。
リジュランSが向いているケース
- 硬さ・ゴワつきが残る
- 広範囲の線維化
- 凹みより触感・なめらかさが気になる
- 再癒着をできるだけ防ぎたい
特徴
- 即効性より後伸び
- 面で効かせる治療
- 単独でも、サブシジョン後でも有効
ヒアルロン酸とリジュランSの違いを整理
| 比較 | ヒアルロン酸 | リジュランS |
|---|---|---|
| 主な役割 | 支える | 治す |
| 効果の出方 | 即時 | 徐々に |
| 適応 | 点状の凹み | 広範囲・質感 |
| 位置づけ | 構造補正 | 組織再生 |
競合ではなく、役割が違う治療です。
実際の判断フロー(医師はこう考えています)
① 癒着が主原因
→ サブシジョン単独
(必要なら後日リジュランS)
② 癒着+凹み
→ サブシジョン+ヒアルロン酸(少量)
③ 癒着+硬さ・質感不良
→ サブシジョン+リジュランS

④ すべて混在
→まずサブシジョン
- 仕上がりを見て必要最小限を追加
一度に全部やらない理由
「どうせなら一回で全部やりたい」そう思われる方もいます。
しかし、
- 腫れが強くなる
- 評価がしづらい
- 過剰治療になりやすい
というデメリットがあります。段階的に行う方が、結果的に満足度が高いことが多いのです。
まとめ|併用治療は「引き算」ができる医師が行うべき
- サブシジョン=癒着を解除
- ヒアルロン酸=構造を支える
- リジュランS=組織を治す
この3つを、症状に応じて使い分けるのが、脂肪吸引後修正治療の本質です。
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監修医 プライベートクリニック恵比寿 院長 美山
