Staff Report — Medical Diet Q&A
やめる前に、できることがある。
吐き気・便秘 が出たときの対処法と、
継続のためのQ&A
ゼップバウンド・マンジャロ・ウゴービ・リベルサスを使う方の
「乗り越え方」を、医師がやさしくお伝えします。
✦ 医師監修 継続率を高める実践ガイド
「GLP-1を始めたら、思っていた以上に気持ち悪くなった」「便秘がつらくて続けられない」──医療ダイエットを始めた方からの最も多いご相談です。実はこれらの副作用は、薬剤が効いている証拠でもあり、ほとんどは食事や生活の小さな工夫で乗り越えられるものです。本記事では、当院で日々お受けするご相談をベースに、自宅でできる対処法と、医師に必ず連絡すべきラインまでを一気にお伝えします。
そもそも、なぜ副作用は出るのか?
GLP-1(およびGIP)製剤は、胃の動きをゆっくりにする・食欲を抑えることで体重を落とします。この「胃が動きにくくなる」仕組みそのものが、吐き気・便秘・胃もたれといった副作用の原因です。多くの方は2〜4週間で体が慣れていくため、最初の数週間を上手に乗り切ることが鍵となります。
最も出やすい時期
開始から1〜2週間。体が初めての薬剤にさらされる「立ち上がりの時期」がもっとも症状が出ます。
2回目のピーク
用量を一段階上げた直後。1〜2週間でまた落ち着くことがほとんどです。
落ち着く目安
2〜4週間。体が慣れることで自然に軽減します。継続することが、減量効果の鍵です。
出ない人もいる
体質によって全く副作用が出ない方も一定数います。出ない=効いていない、ではありません。
対処法①|吐き気・胃もたれをやわらげる
もっとも多い副作用が吐き気です。胃の動きが遅くなることで、食べたものが胃に長く留まり、ムカムカ感や満腹感が長引きます。以下の3つのアプローチで大きく軽減できます。
食事の工夫
「少量・低脂肪・ゆっくり」──食べ方の3原則
胃に負担をかけない食べ方が、吐き気を防ぐ最大のポイントです。1回の食事量を半分にして回数を増やす(1日3食→4〜5食)、脂っこいもの・揚げ物・濃いソースは当面控える、よく噛んでゆっくり食べる、満腹の8割で止める──この4つを意識するだけで、ムカムカは大きく軽減します。食後すぐに横にならず、30分は座って過ごすこともポイントです。
✦ こんな方に — 食事を済ませた後にムカムカが続く方/食欲はあるのに胃に重さを感じる方
水分・飲み物
水分は「こまめに少しずつ」
一気飲みは胃を圧迫してしまいます。常温の水・白湯・麦茶を、こまめに少量ずつ取るのが正解。炭酸飲料・カフェイン・アルコールは胃を刺激するため、副作用が出ている期間は控えめに。気持ち悪さが続く時は、生姜湯や梅干しなど、昔ながらの方法も意外と効果的です。
✦ こんな方に — 水を飲むだけでも気持ち悪くなる方/脱水気味で頭痛も出ている方
注射・服用のタイミング
「金曜の夜・週末」がベスト
注射の場合、副作用のピークは打ってから24〜48時間。金曜の夜に打てば、ピークの土日を自宅で過ごせます。リベルサスを朝に飲んでムカムカが続く方は、医師にご相談いただければ服用タイミングの調整も可能です。用量を上げるタイミングも、仕事の繁忙期を避けるのが賢い選択です。
✦ こんな方に — 仕事中の吐き気がつらい方/週末に集中して回復したい方
対処法②|便秘をスッキリ解消する
食事量が減ること+胃腸の動きが穏やかになることで、便秘になる方も一定数いらっしゃいます。「食欲が落ちて食物繊維まで足りなくなる」ことが大きな原因です。
食事で対策
食物繊維と水分を「意識して」摂る
食欲が落ちている時こそ、栄養素の質が大切です。水溶性食物繊維(オートミール・海藻・こんにゃく・きのこ・果物)と不溶性食物繊維(野菜・豆類・玄米)の両方を意識的に。1日1.5〜2Lの水分を少量ずつこまめに摂り、朝起きてすぐコップ1杯の白湯で腸を目覚めさせる習慣をつけましょう。無糖ヨーグルト・納豆など発酵食品も腸内環境を整えてくれます。
✦ こんな方に — 食事量が減って便の量も減った方/元々便秘気味の方
生活習慣
「動く・ひねる」で腸を刺激
1日15分のウォーキングだけでも腸の動きは改善します。朝のストレッチやヨガで腰回りをひねる動きを取り入れ、お腹を「のの字」にマッサージするのも効果的。トイレを我慢せず、毎朝決まった時間にトイレに座る習慣をつけることで、自然な排便リズムが戻ってきます。
✦ こんな方に — 在宅勤務で運動量が減った方/生活リズムが崩れがちな方
それでも改善しない時
「防風通聖散」で代謝と便通を同時にケア
3〜4日以上排便がない場合は、遠慮なくご相談ください。当院では防風通聖散という、ダイエット効果と便秘解消の両方が期待できる漢方をご用意しています。GLP-1との併用も可能で、「お腹まわりの脂肪と便秘を一緒に何とかしたい」という方の定番処方です。市販の刺激性下剤(センナ・ビサコジル)は常用すると腸が動かなくなるため、長期使用は避けてください。
✦ こんな方に — セルフケアで改善しない方/お腹まわりの脂肪と便秘を同時に解消したい方
その他の副作用と対処
頻度は下がりますが、以下のような症状が出ることもあります。多くは一過性ですが、強く出る場合や長引く場合は医師にご相談ください。
下痢
脂っこい食事を控え、水分・電解質を補給。3日以上続く場合は受診を。
頭痛・倦怠感
食事量減少+脱水が原因のことが多い。水分とミネラルを意識的に補給。
注射部位の腫れ・かゆみ
毎回部位を変える(お腹・太もも・上腕でローテーション)。1週間以上続けば相談を。
げっぷ・胃酸の逆流
食後すぐ横にならない。就寝3時間前までに食事を済ませる。
低血糖(まれ)
糖尿病薬と併用していなければまれ。冷や汗・震えがあれば飴・ジュースで糖分補給。
「GLP-1顔」(やつれ)
急激な減量による頬のこけ。タンパク質摂取+ヒアルロン酸・糸リフトなどでケア可。
医師への即連絡が必要なサイン
こんな時は、自己判断せず必ず医師にご相談ください
多くの副作用は時間と工夫で軽減しますが、以下の症状は重篤な合併症の早期発見につながる大切なサインです。我慢せず、当院または最寄りの医療機関にご連絡ください。
激しい腹痛が続く(特にみぞおちから背中に抜けるような痛み)── 膵炎の可能性
嘔吐が止まらず水分も摂れない ── 脱水・電解質異常のリスク
1週間以上の便秘 + 腹部膨満感・腹痛 ── 腸閉塞のリスク
黄疸(皮膚や白目が黄色い)・濃い尿 ── 胆嚢・肝臓トラブル
動悸・冷や汗・意識が遠のく ── 低血糖の可能性
強いアレルギー症状(蕁麻疹・呼吸困難・顔の腫れ)── 即座に救急受診を
こんな方に選ばれている、継続のコツ
医療ダイエットの本格的な減量効果は「3〜6ヶ月の継続」で出てきます。当院がご提案している、挫折しないための6つの工夫をご紹介します。
注射は「金曜の夜」に
副作用ピークが土日と重なるよう逆算。仕事への影響を最小化する基本作戦。
無理せず「減量」相談
どうしてもつらい時は、医師判断で1段階下げて慣らす方法も。やめるよりずっと前向き。
タンパク質を意識
食欲が落ちる時期こそ「体重×1.0g以上」のタンパク質を。筋肉と肌を守る。
水分・ミネラル補給
1日1.5〜2L。食事量が減ると不足しがちな水分を意識的に。頭痛・倦怠感が大幅改善。
遠慮なくLINE相談
当院ではLINEで気軽に副作用のご相談を受け付け。1人で抱え込まないで。
体重と体調を記録
毎朝の体重と簡単な体調メモで効果と副作用が可視化。モチベーションが続く。
よくあるご質問
Q副作用がつらい。自己判断でやめても大丈夫?
やめる前に必ずご相談ください。用量を一段階下げる・服用タイミングを変える・別の薬に切り替えるといった選択肢があります。せっかく始めた治療を、副作用だけで諦めるのはもったいない判断です。
Q市販の吐き気止めを併用してもいい?
自己判断での市販薬併用は避け、必ず医師にご相談ください。当院では症状に応じて制吐剤の処方や食事指導で対応可能です。
Q便秘がひどい。市販の下剤を使ってもいい?
市販薬を長期使用するよりも、まずは医師にご相談ください。当院では防風通聖散などの漢方で、ダイエットと便秘の両方を同時に改善するアプローチをご提案しています。センナ・ビサコジルなど刺激性の強い下剤は常用すると腸の動きが鈍くなるため、避けてください。
Q副作用が出ない人もいる?効いていない証拠?
はい、全く副作用が出ない方も一定数いらっしゃいます。出る・出ないは体質によります。出ないからといって効いていないわけではないので、ご安心ください。
Q「GLP-1顔」を防ぐにはどうすれば?
急激な減量を避ける・タンパク質をしっかり摂るのが基本です。すでに頬がこけてきた方には、当院ではヒアルロン酸注入や糸リフトなどのリカバリー治療もご案内可能です。
Q副作用が出ている時、運動はしていい?
軽い運動(ウォーキング・ストレッチ)はむしろおすすめです。強度の高い運動は低血糖や脱水のリスクがあるため、症状が落ち着くまで控えめに。
Qオンラインでも副作用相談はできる?
はい。LINEまたはオンライン診療で副作用に関するご相談を承っています。緊急性が高いと判断された場合は、すぐに来院をご案内します。
本記事のご利用にあたって
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医学的判断に代わるものではありません。副作用には個人差があり、本記事に記載のない症状が出ることもあります。気になる症状がある場合は、自己判断せず必ず医師にご相談ください。
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