「唇ヒアルロン酸」と聞くと、唇を大きくする・形を変える施術をイメージされる方が多いかもしれません。
一方で、カウンセリングでは「形は今のままでいい。でも乾燥や縦じわ、ハリのなさが気になる」というご相談も少なくありません。
当院では、こうしたお悩みに向けてスキンバイブを唇に注入するメニューをはじめました。この記事では、形づくりが得意な「ボルベラXC」との違いと、ご自身に合う製剤の考え方を解説します。
PURPOSE唇ヒアルロン酸は「量」より「目的」で選ぶ
同じ唇へのヒアルロン酸注入でも、どの製剤を・どこに・どの深さに入れるかで仕上がりの方向性は大きく変わります。
ヒアルロン酸製剤には、それぞれ硬さ・広がり方・水分の抱え込み方といった性質の違いがあります。そのため「何cc入れるか」だけで考えるのではなく、まず「唇をどう変えたいのか」を整理することが大切です。
このうち「質感・うるおい」を重視したい方の新しい選択肢として、当院がご案内するのがスキンバイブです。
ABOUT SKINVIVEスキンバイブとはどんな製剤?
スキンバイブ(SKINVIVE by ジュビダームビスタ)は、アラガン社(アッヴィ合同会社)のヒアルロン酸製剤です。2026年2月に「ジュビダームビスタ ボライトXC」から名称が変わりました。
架橋ヒアルロン酸に、痛みをやわらげる目的で麻酔成分のリドカインが配合されています。国内では、顔や首の小じわ等の改善と、肌の保水性・弾力性の改善を目的とした製剤として承認されており、輪郭やボリュームを「つくる」ヒアルロン酸とは役割が異なります。
スキンバイブの国内承認の使用目的に口唇は含まれていません。唇への注入は、医師の判断で行う適応外使用となります。詳しくは記事末尾の注意事項をご確認ください。
スキンバイブの肌への作用については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 乾燥・くすみ・毛穴に。スキンバイブで肌の内側から変わる理由
DIFFERENCEボルベラXCとスキンバイブの違い
当院で唇に使用する主な製剤は、ジュビダームビスタ ボルベラXCとスキンバイブの2つです。どちらもアラガン社の製剤ですが、得意なことがはっきり分かれています。
| ボルベラXC | スキンバイブ | |
|---|---|---|
| 主な役割 | 唇の形をつくる | 唇の質感を整える |
| 特徴 | テクスチャーが薄く柔軟で、繊細な部位に合わせて作られたヒアルロン酸 | 保水・ハリを目的とした製剤。形を作る力は控えめ |
| 得意なこと | 輪郭を整える/上唇のカール感/口角まわりのデザイン/ボリューム | 全体的なうるおい感・ハリ感/ふっくらとした印象/アンチエイジング目的のケア |
| こんな方に | 唇の形や輪郭をしっかり変えたい方 | 形は変えずに、乾燥や縦じわ、ハリ不足が気になる方 |
ざっくり言えば、ボルベラXCは「デザイン」、スキンバイブは「コンディション」を整える製剤です。どちらが優れているということではなく、目的によって向き・不向きがあります。
RECOMMENDスキンバイブ リップが向いている方
- 唇の形や大きさは、今のままで満足している
- リップクリームを塗っても、乾燥や皮むけが気になる
- 年齢とともに唇が薄く、ハリがなくなってきた気がする
- 唇の縦じわが目立ち、口紅がにじみやすい
- 「ヒアルロン酸を入れた感」が出るのは避けたい
ボルベラXCが合いやすい方
反対に、輪郭をくっきりさせたい・上唇にカール感を出したい・口角の印象を変えたいといったご希望は、形を保ちやすいボルベラXCが適しています。スキンバイブは製剤の性質上、形をデザインすることは得意ではありません。
ご希望によっては、両方の考え方を組み合わせたご提案をすることもあります。
より
唇は顔の中でも印象を左右しやすいパーツです。「大きくしたいわけではないけれど、なんとなく疲れて見える」という方は、形よりも質感やハリが影響していることがあります。どの製剤が合うかは、唇の厚みや組織の状態、ご希望の仕上がりを拝見したうえでご提案します。
COUNSELING製剤はカウンセリングでご提案します
当院では、カウンセリング時にご希望を伺い、唇の状態を診察したうえで注入製剤をご案内しています。「どちらが合うかわからない」という段階でのご相談も歓迎です。
また、唇は顔の中でも血管が多い部位です。注入にはリスクも伴うため、施術内容・ダウンタイム・起こりうる症状についても事前に丁寧にご説明します。
- 施術内容
- ヒアルロン酸製剤(ボルベラXC、スキンバイブ等)を唇に注入する施術です。使用製剤・注入量はカウンセリング時に医師が判断します。
- 費用
- 自由診療(保険適用外)です。料金はお問い合わせいただくか、料金表をご確認ください。
- 主なリスク・副作用
- 腫れ、赤み、内出血、痛み、かゆみ、しこり・凹凸、左右差、感染、アレルギー反応、口唇ヘルペスの再発など。まれに血管閉塞による皮膚壊死、視力障害などの重篤な合併症が起こる可能性があります。効果・持続期間には個人差があります。
- 適応外使用について(スキンバイブ)
- スキンバイブは顔面・頸部の小じわ等の改善および皮膚状態(保水性・弾力性等)の改善を目的として国内承認された医療機器であり、口唇への使用は承認された使用目的に含まれません。唇への注入は医師の判断による適応外使用です。
- 入手経路
- 国内の正規流通品(製造販売業者:アッヴィ合同会社)を使用しています。
- 諸外国における安全性等に係る情報
- 米国では頬の肌のなめらかさの改善を目的に承認されていますが、口唇への使用を目的とした承認は確認されていません。口唇への使用に関する安全性・有効性のデータは限られています。
