不眠にはタイプがあります。
「寝つけない」
「夜中に起きる」
「朝早く目が覚める」
「寝ても疲れが取れない」
これらはすべて睡眠の悩みですが、原因も対策も同じではありません。
よくあるのが、
“眠れない=とにかく強い睡眠薬が必要”
と思ってしまうことです。
しかし、睡眠薬は強さだけで選ぶものではありません。
不眠のタイプに合わせて考えることが大切です。
寝つきが悪いタイプ
布団に入っても30分、1時間と眠れない。
考えごとが止まらない。
スマホを見ているうちにさらに眠れなくなる。
このタイプは、入眠障害と呼ばれます。
ストレス、緊張、生活リズムの乱れ、カフェイン、寝る前のスマホなどが関係することがあります。
夜中に起きるタイプ
一度眠れるけれど、夜中に何度も目が覚める。
トイレに行く。
時計を見て焦る。
また眠ろうとしても眠れない。
このタイプは、中途覚醒と呼ばれます。
加齢、飲酒、ストレス、睡眠時無呼吸、頻尿、薬の影響などが関係することがあります。
朝早く目が覚めるタイプ
予定よりかなり早く目が覚め、その後眠れない。
朝方から不安や憂うつ感が強い。
このタイプは、早朝覚醒と呼ばれます。
生活リズムの乱れや気分の問題が関係していることもあります。
寝ても疲れが取れないタイプ
睡眠時間はあるはずなのに、朝からだるい。
日中に眠気が強い。
集中力が続かない。
この場合、睡眠の質が悪い可能性があります。
いびきや無呼吸、むずむず脚症候群、飲酒、ストレスなどが関係することがあります。
薬を選ぶ前に、タイプを整理しましょう
睡眠薬にはさまざまな種類があります。
寝つきを助ける薬、途中で起きにくくする目的で使われる薬、覚醒を抑える薬など、それぞれ特徴があります。
日本睡眠学会のガイドラインでも、不眠症を入眠困難型、睡眠維持障害型などに分類し、睡眠薬の選択を考えることが示されています。
そのため、薬を選ぶ前に、まずは以下を整理します。
- 寝つくまでにどれくらいかかるか
- 夜中に何回くらい起きるか
- 何時ごろ目が覚めるか
- 起床後の疲労感はあるか
- 日中の眠気はあるか
- 飲酒やカフェインの習慣はあるか
- いびきや無呼吸を指摘されたことがあるか
まとめ
寝つきが悪い人と、夜中に起きる人では、必要な対策が異なることがあります。
「眠れないから同じ薬」ではなく、
どんな眠れなさなのかを見極めることが大切です。
当院では、不眠のタイプを確認したうえで、必要に応じて睡眠薬の処方をご提案しています。
