Paradoxical Hypertrichosis
脱毛したのに、毛が濃くなる。
「硬毛化」とは何か
原因として考えられていること、起こる頻度、増毛化との違いを整理します。
脱毛を始めたのに、前より毛が目立つ気がする。
産毛だったはずの場所に、しっかりした毛が生えてきた。
それは「硬毛化」と呼ばれる現象かもしれません。
硬毛化とは
硬毛化(こうもうか)とは、レーザーや光を照射した部位、あるいはその周辺の毛が、照射前よりも太く・濃く・長くなったように見える現象です。医学的には「paradoxical hypertrichosis(逆説的多毛)」と呼ばれ、医療レーザー脱毛でも、エステなどの光脱毛でも報告されています。
似た言葉に「増毛化」があります。硬毛化は一本一本の毛が太く硬くなること、増毛化は毛の本数が増えたように見えることを指しますが、実際には同時に起こることも多く、まとめて硬毛化と呼ばれることもあります。
なぜ起こるのか ― 原因ははっきりしていません
硬毛化の原因は、現在も完全には解明されていません。有力とされている考え方は次のようなものです。
熱が「壊す」には足りず、刺激になってしまう
レーザーは毛のメラニン色素に反応して熱を生じ、毛を作る組織にダメージを与えます。ところが細く色の薄い産毛はメラニンが少なく、熱が十分に伝わりにくいことがあります。その中途半端な熱が、かえって毛を作る組織を活性化させるのではないかと考えられています。
休んでいた毛根が動き出す
照射による熱や軽い炎症がきっかけとなり、休止期にあった毛根が成長期へ移行し、毛が増えたように見えるという説もあります。
いずれも仮説の段階で、「これをすれば必ず防げる」という方法が確立されていないのが現状です。
どのくらいの頻度で起こるのか
硬毛化の発生頻度は、報告によって0.6〜10%程度と幅があります。使用する機器、照射する部位、肌質や毛質によって大きく変わるため、「何%」と一律に言い切ることはできません。
言い換えると、多くの方には起こらない一方で、誰にでも起こり得るリスクのひとつです。脱毛を始める前に知っておきたい副作用として、赤み・やけど・毛嚢炎などと並んで説明されるのが一般的です。
気づくのは、数回照射したあとが多い
硬毛化は、1回目の照射直後にわかるものではありません。数回照射を重ねたあと、「ほかの部位は減っているのに、ここだけ毛が濃い」と気づくケースが多くみられます。
ただし、毛には生え変わりの周期(毛周期)があるため、一時的に毛が目立つ時期があるのは自然なことです。見分け方については下記の記事で詳しくまとめています。
必要以上に怖がらなくて大丈夫です
硬毛化が起きた場合も、照射設定や機器の見直し、経過観察、別の脱毛方法の検討など、とれる選択肢があります。大切なのは、リスクを知ったうえで始めること、そして変化に気づいたら早めに相談することです。
これって硬毛化?毛周期・増毛化との見分け方 硬毛化してしまったときの対処法 当院の料金表はこちら〒150-0011 東京都渋谷区東3-16-9 中村ビル6階
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療方針は診察により個別に判断します。医療脱毛は自由診療(保険適用外)で、効果・必要な回数には個人差があります。
※主なリスク・副作用:赤み・ヒリつき・毛嚢炎・やけど・色素沈着・硬毛化・増毛化などが生じる場合があります。詳しくはカウンセリング時にご説明します。
監修:プライベートクリニック恵比寿 美山医師
